ことナビ NPO法人 ことばの道案内

総務省・国交省の事業について

ことナビでは、GPSを利用した、視覚しょうがい者の誘導システムを研究する一方で、下記のような、国との事業を行っております。 これらの事業の特徴は、GPSでは、2メートル前後の範囲の正確な誘導が現状ではできないことを考慮しての、新しい誘導システムです。

総務省の事業に参加

ことナビでは、総務省所管のICTふるさと元気事業に採択され、東京都、新宿区、渋谷区と協働で、「ことばの道案内を利用した位置情報音声誘導システム活用事業」を実施し、平成22年度に下記のような新システムを開発しました。その後社会実験を終え、横展開として、豊島区にて導入されています。

本事業のシステム内容

本システムは、最寄の駅の改札口等から、目的の施設までの経路について、地図や画像でなく、言葉の説明により、安全に確実に誘導をするというものです。
言葉による道案内の説明は、インターネットや携帯電話等で、誰でもが自由に無料でアクセスすることが出来ます。

視覚しょうがい者は、音声ソフトの入ったパソコンや音声機能のついた携帯電話で聞くことにより、事前に、また、その外出先の現場から、リアルタイムで利用することができます。
そして、本システムの最大の特徴は、その道案内の経路の要所要所のポイントに、Uコード情報を取り入れたアクティブタグを公道に埋設し、その情報を各種のICT機器を使って聞き、あるいは読むことにより、より安全な誘導がおこなえるというものです。

道路埋設機器や関連機器の概要

本システムは、都道や区道等の公道に、アクティブタグを埋設し、そのアクティブに入っている情報を、携帯電話等のICT機器を利用して活用するものです。
道路に埋設するタグには、国土交通省や東京都がユビキタス事業として推進している、Uコードを導入し、このことにより視覚障害者の利用だけでなく、物流や子供の見守り等の多くの活用にもつながるものと思われます。
このシステムで試用するタグは、アクティブタグと言われているものです。アクティブタグには、別の種類であるパッシグタグには無い多くの利点があります。ただ、その一方で、電力を必要とする観点もあります。

今回のシステムでは、環境にもやさしい太陽電池つまり、ソーラーシステムを利用したボックスを使います。
そのソーラーボックスに、このアクティブタグを格納し、埋設します。
このソーラーボックスは、国産で、他のメーカーには無い、特殊な電池構造をもっており、十年以上はメンテナンスの必要が無いものです。
万一、メンテナンスが必要になった場合においても、道路を掘削する必要も無く、蓋を特殊な方法で開けることにより柔軟な対応が出来るものとなっています。

実際の利活用方法

実際の利活用方法
豊島区の心身障害者福祉センターまでの往復のルートにて利活用体験が可能です。なお、検索サイトのウオーキングナビにも、詳しい説明があります。ICタグ誘導システムについて

国土交通省の事業について

ことナビは、平成22年度に、国土交通省所管 平成22年度移動支援サ-ビス技術研究支援事業において「歩行空間ネットワ-クデ-タ音声化研究事業」を実施しました。  この事業は、国交省が推進している、一般道路の状況、例えば、道路の段差、坂道の勾配角度、交差点の状況等の情報を集積して、しょうがい者、高齢者、更には、一般の歩行者に、歩行に関する道路状況を知らせるというものです。そして、このことにより、安全なそして、より有効的な歩行に資するという目的の事業です。当法人は、この事業のうち、視覚しょうがい者が、集積された情報をどのように活用できるか、そして、当法人が開発した、音声ソフトがどのくらい有効かの実験を行いました。国土交通省のホームページ

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